「ゆびを開くだけ」の危険性?!
患者さまや同業者に聞くと、
【外反母趾の治療】というと、
「ゆびを開かせる」
「親指を引っ張る」
「親指と2本目の指の間に物を挟む」
と思っている方がほとんどのようです。
ゆびを引っ張る、無理に開かせるのは
危険です!
5本の足指の骨をつなぐ靭帯が緩んでしまい、
『開帳足』になっていき、
余計に「外反母趾」「浮き指」「扁平足」になってしまいます。
外反母趾治療・浮き指治療で、最も重要なことは……
「締める」ことです!
ボクサーが、手(中手部)にバンデージを巻いて、
「怪我の予防」「握力や指に力が入りやすくなる」のと同様に、
足も中足部を締めることにより、足指に力が入りやすくなります。
また、足をついて荷重した際に、足の幅は横に2~3cm広がります。
そこで、横アーチ&縦アーチがつぶれ過ぎないように、
適度に中足部を締める必要があります。
中足部を締めた上で、
二番目に、ゆびを開かせて使いやすくする必要があります。
あくまでも優先順位の一番は、
「締めること」です。
むしろ、中足を締めるだけでも良いくらいなのです。